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「何事?………っ!やべぇ…。」
ジンが俺の後ろからその機械を覗いてきた。
そして慌てた声が聞こえた。
意味がわからず、振り向けば顔色が良くない。
「やばいって、何が?」
これはそんなに危ないものなのだろうか?
確かに見えない目標物を相手にするのは大変そうだ。
でもこれはこれで面白そうなのに…。
「話は後にしてくれ!
とにかく一旦ここから転移するからな!」
なにやら慌ててるジンに戸惑いながらも承諾する。
(こいつ何こんなに慌ててるんだ?
…ってか転移するって言ったわりには遅いな…。)
疑問に思っていれば、苛々とした声でジンが声をあげる。
「意味わかんね!!転移できねぇ!!!」
「はぁ?そんなことあるの?さっき魔法使い過ぎたんじゃね?
しょうがないなぁ、俺がやるわ。」
転移する魔法は、口で呪文を言うか、頭で転移の魔法陣を思い浮かべ、転移したい場所を思い浮かべるかで発動する。
魔法陣を思い浮かべるほうは楽だが、移動したい場所を正確に思い浮かべなくては発動しないので、自分の知っている場所にしかいけない、と言うデメリットがある。
口で唱えるほうは時間が掛かってしまうが、名前、もしくは座標点、キーワードなどその場所に関する何かを言えば、自分が知らない場所であっても転移が可能。
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