俺とジンと

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ジンがこの場所を見つけたのは、恐らく『神殿』とか適当に言って見つけたんだと思う。 今はすぐにここから離れたいみたいだから、早く転移できる魔法陣のほうを使う。 さっきの絶壁の谷でいいか…。 …………あれ? 「ごめん…?なんか俺も無理っぽいかも?」 俺は今日は魔法をまだ使ってないのに転移ができない。 と言うことは魔力切れでもないし…。 何がいけないんだろう? 「嘘だろう!!!」 『嘘じゃありませんよ、ジン。』 「「!!!」」 ぐにゃり 声が聞こえたと思ったら、いきなり目の前の空間が渦のように歪んだ。 しばらく凝視していると、その中心から女の人が現れた。 「ふふふ…。お久しぶりですわね。ジン様。」 「はぁ。よりによってクロノスかよ。道理で転移できないわけだわ。 転移防止にこのあたりの空間の時間をさっきの機械で止めたな? しかもまだ転移できないってことはまだいくつかあるのか?」 えっ? ジンの知り合いなのか? いきなり俺そっち除けで喋り出した二人に困惑する。 ってかいきなりの展開に全然ついていけない…。
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