俺とジンと

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「ご明答ですわ。 ジン様なら気づかれる可能性があると思いましたので、いくつか仕掛けさせていただきましたのですが… まさかお連れ様に気づかれるとは。 しばらく見ていようかと思っていたのですがせっかく見つけたジン様を見失ったらいけませんから出てきました。」 「見失ってくれたら良かったんだがな。」 「まぁ、そうおっしゃらないで下さい。 今まで何処にいらしたのかわからず、ずいぶんと探しましたのよ?」 ジンが苦虫を潰したように顔を歪めている。 ジンをその顔にしたその女の人は背が高く、銀色に輝く髪は腰までまっすぐに伸びている。 女らしい豊満な胸や、くびれた腰、スリットの入った長いスカートからスラッとした綺麗な脚が見え、まるでモデルのようだ。 顔は美しく整っており、見るものがおもわず見取れてしまうような笑みを浮かべている。 しかしアメジストのような神秘的な瞳が少しも笑っておらず、得体のしれない恐怖が俺を襲った。 「えーと、この人ジンの知り合いな訳?」 「まぁな。」 …初めてこの夢の中でジン以外の人物見たな。 しかもこんな美人と知り合いなんて…、羨ましくないんだからな! ちくしょう!!
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