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あっと言うまに放課後。
部活がないため、
生徒はぞろぞろと玄関へ向かう。
「悠～帰ろうぜ。」
そう言って肩を組んできたのは永井雅斗。
同じクラスの男子。
一応親友?
「雅斗ごめん､今日用あるんだ」
「おいおい告白か～?
毎週ご苦労さん。」
先週も別のクラスの女子に呼び出されたせいか、
雅斗の中でなぜか俺はモテ男になっている。
「ちげえよ。先生に呼ばれてんの」
「はいはい。じゃあまたな」
(コイツ…聞く気ねぇな。)
静まり返る教室。
教室には後俺と女子数名。
はぁーと大きなため息をつくと同時に
教室の後ろのドアが開いた。
「武井くん」
武井は俺の名前。
「おぉ、今行く」
どっと汗が噴き出してきた。
緊張と焦りが平常心を失わせる。
机の中から教科書をカバンにつめて、
立ち上がった。
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