プロローグ

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 「まぁ、落ちこぼれは落ちこぼれらしく、大人しくしている事だな」  シャネルはそう言い残すと訓練室を出て行った。  「ちっ、あいからわずムカつく野郎だぜ。大丈夫か、クロス?」  「う、うん。ありがとうレイジ君」  「へっ、別にいいって、それよりそろそろ昼だぜ。一緒に飯食いに行こうぜ」  「うん、僕もお腹空いたしね」  クロスはレイジと話しながら訓練室の扉を開けて出て行った。  しばらく訓練室は静かであったが、徐々に騒がしくなっていった。  「レイジ君ってなんであんな落ちこぼれといるのかしら?」  「そうだよな、なぜかレイジさんと仲いいし」  「ろくに魔法も使えない落ちこぼれのくせに、生意気だよな」  クロスについての悪口はしばらく続いた。
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