谷口 正彦

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『LESSON1 ツッコミ    これから谷口様にはツッコミのトレーニングをしていただきます。  お気づきかも しれませんが、そのラーメン屋は少し変です。  変だと思ったことを声にだしてツッコミましょう。  なお、私は今、モニターで谷口様の姿を見ております。  ツッコミがあまりにも不十分だと感じた場合、  それなりの罰を与えることになってしまうので、  頑張ってください。』          ..これはひょっとして、めんどくさい展開なんじゃないか?   しかも ユーモアセンスのない人間に、 知らない人の前で 声を出してツッコミをしろだなんて... でも、罰 という言葉が引っ掛かる。 ちくしょう、 やるしかないのか。 店員『お客さん、何食べるか 決まりました?』 そうか、ここはラーメン屋だったんだ。 お腹も減ってるし、調度いいのかもしれない。 メニューを開いた。 ん? ...これは、 ツッコミのチャンスなのか? 谷口『あのー、すいません...』 店員『お決まりですか?』 谷口『そうじゃないんですけど...メニュー、少なくないですか?』 店員『そうですかぁ?』 谷口『いや、ラーメン屋なのに たくあんと茶碗蒸ししか置いてないって、おかしいでしょ!』 ..これでいいんだよな?    
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