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そして、水曜日。真理子が疑似パートナーレンタルサービスを利用する日が来た。
ドキドキしながら、待ち合わせ場所のカフェでコーヒーを注文しスタッフを待った。
思い切って、このサービスを利用する事になったけれど、これで良かったのだろうかと複雑な気持ちだった。
「真理子様でしょうか。」
その時、窓の外を見ていた真理子は、声を掛けられてそちらの方を見た。
すると、目の前にスーツを着た上品で優しそうな雰囲気の女性が立っていた。
「そうですが・・・」
「私はこのような者です。」
女性は真理子に名刺を差し出した。
それには、「疑似パートナーレンタルサービス
御沙薙 麗(みさなぎ れい)」
と書かれてあった。
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