一章

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(吉田栄太郎って池田屋事件で沖田総司に殺される人じゃん。でも名前変えたはず) 『吉田さん、ここ長州ですか?』 「君さ変なこと言うよね。ここは京だよ?」 華加はやっとそれで分かった。 (吉田栄太郎は今じゃ偽名に使っているんだ) 華加は納得した様に頷いた。 水樹と戟斗は意味がさっぱりで話についていけなかった。 「何一人で頷いてるの?」 『え?あ~ぁそれは言っていいんですか?』 と栄太郎に承諾を貰おうと聞いた。 「良いけど何?」 『貴方は吉田栄太郎は幼名今の貴方の名前は吉田稔麿』 華加が言い終わると吉田はびっくりしていた。 「ふ~んどこで知ったの?」 『私達は未来から来たんです。だから貴方たちのことは分かります。』 「じゃあ尚更一緒に来て欲しいな?」 三人はどうしようか悩んだ。 『………………分かりました。着いていきましょう』 吉田に着いていく事を最終的に選んだ。 選んだ理由着いていけば寝床はある。仕事も頼めばくれるかもしれない。それに壬生浪士組には、入りたく無かったし。 「戟斗は何で華加に着いていくの?私は華加と居たら心が豊かになる。」 笑顔で言う。
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