序章

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『叫ばなくとも聞こえる。それとこのノートは新撰組のノートより綺麗にまとめてあったから良いと思う。』 感想を言うと二人は目をキラキラ輝かせて……… 「やっぱり華加だわ!きっちり感想いってくれるしちゃんと見てくれる」 と美奈子は感動の余り泣いていた。 「確かに、他の人にも見せたんだこのノート。でも皆分からないとか知らないとか嫌とかしかいってくれなかったし」 ワコも感動していた。 『分かったから泣かないでくれ。』 華加は焦り気味に言った。 そして……… 『早く帰らないと暗くなるぞ。今は夜に人が殺されて物騒だから』 華加は言った。 ワコと美奈子はそれに賛成した。 ーーーーーーーーーーーー 三人で歩いている。今日は華加はクラブを休んでいた。華加だけ何故かその特権が与えられている。 「薄気味悪いね。」 「確かに……あんまり話込まなかったらよかった………」 と二人は独り言の様に言う。 華加も“だから早く帰るぞ”と言っただろと言おうとした途端何かどす黒い殺気がこちらに来ていた。
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