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その異変に気付いたワコが
「どうしたの?華加ちゃん」
疑問符付きに聞いてみた。
『後ろにどす黒い殺気がこちらに向けられている。
多分この前からの殺人事件の犯人だと思う。』
言い終わると二人はびっくりしたように固まった。
「どうするの?華加!」
『戦う。その間にワコと美奈子は走って自分の家まで行け。自分の家に着いて入るまで後ろをむくな。』
「華加ちゃんでも無理だよ相手は殺人犯だよ。剣道の試合みたいじゃないんだよ無茶しないで!」
『今生きる可能性が高いのはあんたたち。あんたたちがあいつにたちむかったって一瞬で負けるわよ。それなら少しでも何か出来る者が戦った方が良いと思うけど……』
急ぎ気味に言う。
二人は決断したように頷いた。
『なら1、2、3、でいくから分かった。走ったら絶対後ろをむくな。』
その案を了解したように頷いた。
『じゃあ行くよ!1、2、3!!走れ!!!!!!!!!!!』
二人はその合図と共に一直線に前に走って行った。
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