―1―

5/16
前へ
/35ページ
次へ
「―こんな夜に どうしたの鴇君…! 私がメールに気づかないで 寝ていたらどうするのよ」 近所に気をつけながら 静かに叱った 「悪い、碧…寝てたのか??」 鴇君ったら… 本気でボケているのかなぁ 「こんなに遅い時間なら 学生は寝ているに 決まってるでしょ!!?」 「ぁ、あぁ…そうだよな」 「はぁ…もう…… 寒いから中入ろうよ」 「いいのかよ、親いるだろ」 「(自分から来といて何よぉ…) お母さんは寝てる。 リビングなら大丈夫だから ほらほら、早くっ」 寝間着に薄い上着だけあって 12月の夜は、やっぱり寒かった さっきまで寝ていたから リビングはまだ暖房を つけてなく冷えているけど 風に当たって話すよりかは 家に入れるのが良かった さっさと鴇君を急かして 玄関に入れて 私は先にリビングの 明かりをつけた
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加