やり直した青春~キヅキと葵~

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サークル室の扉を開けると、賑やかな笑い声が、一気に私の耳に流れ込んできた。 「あっ、さやちゃんだよね?」 部屋の奥から、白くて細い手が伸びて、こちらに手招きするのが見える。 サークルに入るきっかけとなった、憧れの先輩、柳下先輩だ。 柳下先輩は、扉の前に突っ立ったままの私のところへ駆け寄り、私の顔を見て微笑んだ。 そして、部屋にいるみんなに向かって、 「みんな聞いてー!新入生のさやちゃんだよ。 私が勧誘した子だから、みんな優しくするように!」 と張りのある声で、話掛けた。 「それは大切にしなきゃな」 「了解ー!さやちゃんこっちおいでー」 部屋のあちこちから、男の人の声、女の人の声が飛び交う。 私は柳下先輩に連れられて、一番奥にあるテーブルの前につくことになった。
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