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しかし、母親はオーガの口元みて愕然とする。
血肉がこびりついていたのである。
ここに来る前に何人の人間を食べてきたのか、そして次は自分達……
最悪のシナリオが脳裏をかすめつつも、子供達を守るのが母の役目だと奮い起こしながら、なすべき行動に取りかかった。
「逃げなさい……ここは私が……」
まずは子供を逃がそうとした。
しかし、子供は首を横に振るばかりで動こうとしない。
「逃げなさいというのが分からないの!!」
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