1章 僕と諒

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――先生!諒が!諒が落ちた! そのあと 直は職員室に駆け込んだ。残っていた先生達は蒼白になってみんな立ち上がった。 泣き腫らしている直の瞳を見れば、先生達は疑うことなく 落ちたとこに案内してくれと慌てた。 先生を連れて、直は廊下を走った。 さっき屋上から走っておりてきたばっかりから、すぐに体力的に辛くなってきた。 「あそこだから…きっと花壇のあるところだと思うんです……」 僕は喘ぎ喘ぎ先生に告げた。 「分かった あとから話を聞かせてもらうぞ 相田」 先生達は僕を抜かして走って行った。 僕はぐったり床に膝と手を付いた。 「はあ… はあ… 」 なんでこんなに床が冷たいんだ。 なんで… 「諒………」
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