4人が本棚に入れています
本棚に追加
すっげえ友達が出来た!
ひとけのない廊下を駆け出しながら、僕は嬉しくて はにかんだ。
あれから一週間
坂井は姿を見ることもなく、なんと一年狩りの被害もごく減ったのだ。
平和だからこそ、僕は不安になった。
あれから、諒は大丈夫なのだろうか。
「先生。津笠 諒ってどこのクラスか分かりますか?」
放課後になって、僕は担任に諒の教室をたずねた。あいつとは何度か会ったが、いつも廊下のすれ違いだったし、クラスを聞くのを忘れていた。
「津笠くん……あの目が大きい子かな?たしかA組じゃないかな」
「先生ありがとう」
僕はA組の教室に向かった。
嫌な予感がした。
そしてその予感は当たった。
最初のコメントを投稿しよう!