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「我らは闇より派生したヒトならずモノ・・・」
ステアは目を閉じ空をあおぐ。
「・・あなた達はヒトに何の希望を見いだしたというの・・オリジン・・ダンテ・・」
「もうお嫁にいけない」
目の前の少女がしくしくと泣いている。
「まぁいいじゃねーか。俺がもらってやるよ」
少年はにこやかにわらう。
「そういう問題じゃ」
「そういうもんだ」
修吾はにこりと笑うと着崩れた由美を見てぎゅっと抱きしめる。
「ごめんな。痛かった?」
「・・別にイヤじゃないからいいわ」
「・・それはよかった。でもよ。俺的には・・普通は拒むもんだと思ったわけなんだが。」
由美はふんと笑うと
「・・あたしを好きなんでしょ?」
「まぁな。一目惚れだ」
「なら許してあげるわ」
「そいつはどーも」
二人は笑いあう。
「なんか嫌な予感がするんだが」
晶人が呟くとオリジンはくすりと笑う。
「お前さんの大事なもんがな・・・お赤飯炊かないとな」
「!!!!!!」
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