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「ん?」
いつもの駅前のビルの合間を歩きながら修吾は自分自身の目元までのびた緩やかなパーマのかかる髪の毛を触りながら。いつもと違う悪寒に気付き立ち止まる。
「・・まさか殺人じゃないよなぁ」
連日ニュースで放送されている原因不明の殺人事件を思い出し背筋に冷や汗をかく。
「・・山さんも早くかえんなって言ってたししくったか??」
担任の注意を聞かなかった自分のうかつさにため息をつく。
「まぁいい・・早く・・??」
ジャリッ・・。後ろから足音が響き驚きながら後ろを向く!!
後ろに居たのはくたびれたスーツを着た生気のない汚らしい顔をした親父数人・・・。
「・な、なんだよ」
修吾は・・後ろへとさがる。
「・・ミツケタ・・ワレラニアダナステキセイシャ・・」
「イヤチガウ・・ウラギリモノノアノオトコノニオイ!!!!!!!」
「コウケイシャカ!!!!!!!!!!」
「ダガマダカクセイシテイナイ」
「ワレラノキョウイトナルマエニ!!」
「あ!?何いってんだよ!!」
修吾が叫ぶと同時に親父達がメキメキと嫌な音を立て変化していく!!
「・・今朝の占いは一位だったぞ????」
目の前に居るのはテレビゲームによく出てくる石の怪物・・・ガーゴイル・・・。
「「ギシャァァァ!!!!!!!」」
「・・神様なんざぶち殺してやる」
修吾は憎々しげにつぶやくと同時に走りだした!!!
それと同時にガーゴイル達は修吾に追い掛けていく!!!!!!!!
「ねー牧人ー」
「あーん??どうした。ラキア」
煌びやかなラブホテルの店内で体を寄せ合う男女。男の方はスキンヘッドにトライバルの刺青をいれ左の瞼には刀傷が刻まれた隻眼の男。ガタイはプロレスラー顔負けの巨大さで顔は端正ながらもどこか凶悪。引き締められた肉体は隣にいる彼女をがっちりつかんでいる。彼女の方は長髪のブロンドで目鼻立ちがしっかりしておりぷるんとした唇に二重健康的な小麦色と巨大な胸とバランスの良い尻にスタイルのよい体つき。絶世の美女だ。
「使い魔を放ってたら狩場に坊やが来てたよ?」
「まじかよ・・めんどいなー。気絶とか体調不良とかになってない?」
牧人と呼ばれた男はタバコを吸うとそう聞き返す。
「んーん。多分[適性者]っぽい」
「ピンピンか、久々だなー。そいつ戦力になんのかね」
「なんじゃない??なんかむかついたらしくて素手でぶん殴ってるわよ?」
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