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「んだぁ!?」
突如目の前で起きた出来事に修吾は驚きを隠せない。
「ギャギャギャ・・タダノニンゲンノママノキサマニワレラハタオセナイ」
「・・石になるなんざどこかのゲームの中だけにしとけよ」
目の前のガーゴイル数体は何事かを呟き体を完全に石化させたのだ!!
「・・ちっこれじゃ拳痛めるだけだからな・・」
修吾が思考を巡らせると同時に後ろから声が聞こえた!!
「あんたバカ??生身の人間が魔法なしでいけるわけないじゃない」
「!?」
「まっ怯えずに戦ったことは誉めてあげるわ・・後は任せなさい」
後ろを振り向くと二人の少女が居て一人は顔が見えないほどの黒髪。もう一人は金髪ギャル。
「・・援助交際??」
そう言った瞬間顎に衝撃が響いた!!
「~~~!!???????」
「あんた・・後でおぼえときなさい。マキュアいくわよ」
「オーケー。由美」
マキュアはウインクすると由美と共にガーゴイルの前に立ちふさがった!!
「キ、キサマラ!!」
「はーい。あんた達の天敵[適性者]よ。じゃあ死のうか・・」
黒髪の少女から圧倒的な殺意が放たれる!!!
「!!!!!」
修吾も由美の圧倒的な雰囲気の変化に驚く・・・。
「いくわよ・・風のMATERIAL・・[斬風]!!」
由美から突風が吹き荒れると共にガーゴイルの周りを包む石が剥がされていく!!
「ガ、ガァァ!!!!!」
「マ、マサカ、下級呪文デェ!!」
「あんた達とは格が違うのよ!!マキュア!!」
「わかってるわ!!雷のMATERIAL!![雷法陣]!!」
マキュアが叫ぶと同時に雷が響き渡りガーゴイル達を粉砕していく!!!
「・・何のドッキリだよ」
「残念ながら現実よ」
しれっと目の前の黒髪の少女は語る。
「・・ありがとうだよな。ありがとう」
「・・案外素直じゃない」
「礼くらい言うさ・・それより奴らはなんなんだ?」
「・・私達は魔物って呼んでる・・[シャドウ]にヒトが呑み込まれたなれの果て」
「・・[シャドウ]??」
「・・もうすぐ仲間が来るわ。その時全部教える・・。私は闇音由美[やみねゆみ]・・そしてあの子はマキュア=ハーディス・・貴方は??」
「影宮修吾だ・・。よろしく」
手を差し出すと由美もぶっきらぼうに握り返した。
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