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「・・なんで貴方が始まりの術法を使えるの?それは裏切りの[あの男]しか使えないはずよ!!」
シルビアは黒い歪な光を掻き消すと叫ぶ!!
「・・忘れたか?シルビア・・俺と[あいつ]は同じ血脈より生まれし別たれし魂・・奴が使えるならば俺にも使えるはどおり・・・」
オリジンはふうと息を吐くとにやりと笑う。
「・・そして俺は更なる[異端]・・面白いものを見せてやるよ・・加減はしてやる・・死にゃしねーよ」
オリジンは片手をあげると
「水のMATERIAL[水状捕縛]」
「ぎゃっ!!」
突如現われた水の束にシルビアは拘束される!!
「我は闇を騙る愚者。本来ならば持ちえぬ力を持ちし異端の王・・」
シルビアは眼を見開く!!
「・・何故・・その術までも・・!!」
オリジンはにやりとまた笑う。
「我が操るは闇の深淵より誘われし一条の光・・撃ち抜け!!光のMATERIAL[光明弾]!!」
オリジンの五指から放たれる複数の光の弾がシルビアを撃ち抜いていく!!!
「きゃ!!きゃああ!!」
悲鳴と共にシルビアは膝をつく・・・。
「シルビア・・帰れ。お前が現われたということは・・他の[六人]もいるんだろう??契約者を伴って・・・そして言うがいい・・」
オリジンの眼が鋭く光る・・・。
「どんなに闇に潜もうとも時間をかけようとも・・・」
オリジンから深い威圧がまた発せられる!!
「あの[二人]の[仇]は必ず俺は取る・・・契約者共々噛み砕いてやる・・!!」
「・・後悔させてあげるわ」
シルビアは憎々しげに捨て台詞を告げると闇に溶け消えた!!
「さて・・めんどい奴も消えたな」
また指をパチンと鳴らすと由美とマチュアの前の障壁が崩れる!!
「あ、貴方は??」
由美が問い掛けると
「話は後だ。ここらへんはあの女が出現したせいでMATERIALが効きにくくなってる。あいつの治療が先だ。場所を変えるぞ」
オリジンの言葉に由美とマキュアは頷くと同時に由美の携帯が鳴る・・。
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