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簡単な買い物を済ませた真生が、出る時にはいなかった人物を見つけあからさまにほっとする。
大丈夫だと言われ二人を残してきたものの、いかんせん歳三は面倒を見るより泣かせる方が得意だ。
泣き声が聞こえないので珍しいと思っていた心中は、毎日のように訪れている姿で合点がいく。
「おい、そろそろ戻るぞ。
夕飯はこっちで食うから準備しといてくれ。」
真生に赤ん坊を渡した新八を引き摺り、荒い足取りで暫しの休息から舞い戻った。
玄関先で近藤と伊東に出会い、歳三の不機嫌ぶりを見て二人が苦笑する。
彼と赤ん坊の関係は上層部全員が知っていた。
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