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「あの子は瓊子より泣かないと思うんだがなぁ。
抱っこするといつも笑って愛想良くしてくれる良い子だよ。」
自分の子供と比較して首を傾げる近藤へ、伊東も新八も普通に頷く。
最初こそ警戒して彼等の訪問を制限していた歳三も、局長が率先力となりこそこそと真生の元へ訪れる様に呆れ今は放置状態だ。
「可愛いですよね。
母親と一緒で笑顔がよく似合います。」
伊東の嬉しそうな声色が止めとなり、盛大な舌打ちを残して床を踏み抜きそうな勢いで一人自室に向かう。
何故自分がああまで泣かれるのか、歳三には幾ら考えても原因を思い付けない。
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