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俺の顔は恐らくひきつっていただろう。でも今はそんな事はどうでも良いんだ!
ひとまず俺のスレイプニルはどこへ行った?
クロに見つからないように砂浜を見渡す。
「君の剣ならここにあるよ~」
(°□°;)
「あ…あはは、そうか、わりぃわりぃ」
クロの側に最低限に近付いてスレイプニルを取ろうと手を伸ばす。
「おっと、これはまだお預け、待て!お座り!だよ~。それより話そうよ」
俺は犬か、でも反応して思いっきり止まってちょこんと座ってしまった。
「返してくれよ、俺の愛刀なんだ」
座って言ってるから迫力が今ひとつ足らん。
「え~だって、これあげたらお兄さん、あっお兄さん名前なんて言うの?」
「あぁ俺はダオラスよろしくなクロ、じゃなくて返してくれよ!」
「まあまあそんな事よりさ、ここにいたらいつか殺されるから場所を代えようよ、良いところがあるんだ~」
「ころ…素直についていきます、ご主人様」
「よろし~、ではではついてまいれ~」
カラカラと笑いながら島の奧目指して歩きだした。当分スレイプニルは返ってきそうにないな。まぁ危害は加えそうにないから良いけど。
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