ZIPANGナウ

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クロは道なき道をどんどん進んでいく。なんで道通らないンだよ。 「なぁ、ここちゃんとした道ないのかよ、歩きにくくてかなわないぜ」 「道なんか通ったら直ぐに鐵(クロガネ)に見つかってまず生きられないよ」 なんかそんなのばっかだな… 「てか鐵ってなんだ?固そうな名前だな」 「あひゃひゃ!ダオラス面白いっ、鐵っていうのはね、ZIPANGで悪い事をする人を取り締まる機関だよ」 ほぉ、するってーとポリスマンてか、でも俺悪い事してなくね? 「なあ俺…」 「何も悪いことしてなくても、悲しいことに異国から来た人は皆犯罪者なんだ」 まるで言うのを知っていたのような口振り。 他にここに来た奴がいるのか! 「クロ、お前この国でなんの機関に入ってんだ?わかんないかもだけど教えてくれ」 クロは一瞬迷ったように足を止め、直ぐに歩き出す。 「僕なんかしがないただの一般人さ…ダオラスは?」 なんかさらりと受け流された。まぁ知ってどうこうするもんじゃねえから別に良いけど。 「俺はハンターつって人に迷惑をかけている魔物を退治する仕事なんだ」 「魔物?って?もしかして妖の事?」 妖?あぁここではそういう呼び方なのか。 「恐らくはそうだ」 「え?じゃあダオラスの国は妖を殺してるの?」 「あぁ、当たり前だ。魔物を殺さないと俺たちが殺られる」
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