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「若林くんにな、、、 告白してん、、、」 あ、もうしたんや告白 「おん、で?」 「そしたらな、、、」 「井上さん?」 そこまで言うたら また黙ってしまった井上。 「告白したんやろ? 若林くん何て言うてきたん」 「、、、、あかんて 言われてん、、、っ!! 俺が若林くんを 好きになるずっと前から 若林くん、春日ん事 好きやったんやって」 「、、、、」 何も言えんかった 軽い冗談で、でも ちょっと本気で 若林くんなんか 諦めて僕にしたら 良かったんに、、、なんて 顔に手を当て 声を押し殺してまで 泣いとる井上に そんな事僕は 言えんかった、、、 「、、、っ!!好きやったんに 若林くん事本気で 好きやったんに、、、」 「井上」 井上さんの告白が 心のどこかで 成功したらええのにと 思っとった自分がおって でも井上さんが 振られたと知ったら ほっと、安堵する 自分がおって、、、、 井上は、叶わん相手に 恋をして、僕はその 叶わん相手を 好きになったこいつを 好きんなって、、、 なあ、井上さん 僕が井上さんに告白したら 井上さんはどんな表情 するんやろうか、、、 ********* 「井上さん好きや」 「、、、すまん」 「冗談やって、冗談」 僕も井上も 報われない恋をした。
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