第二ステージ

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ダンテの体からは、血が滴り落ち、力なく倒れ込む。 ダンテ「ゴホッ、ゴホッ。さ、さすが……SSSトリプルエス、と言ったところ……だ…な…。」 ルシエル「…俺は…これからは、何かを守る為に戦いたい…。」 ダンテ「フッ…いつまでそんな、きれいごとが通用するかだな…。」 ルシエル「………。」 爆破による、影響で、工場内部は、火に包まれ、崩れ続ける。 (ドンッ、ドガァン。) 上部から、崩れ落ちる、ガレキ。 すぐにでもその場を離れないと危険な状況になっていた。 そして、ガレキをくぐり抜けながらその場を、離れて、脱出をはかるルシエルに、力なく、倒れているダンテが、話すのだった。 ダンテ「…お前の、その眼"紅い瞳"と同じ眼を持った男にあったことがある…。」 ルシエル「…!?それは、白銀の髪の男か?」 ダンテ「…さあな。」 ルシエル「クッ答えろ!」 ルシエルは、取り乱し、力無く倒れているダンテの胸を掴み聞き出そうとする。 ルシエルは、時折、夢に出てくる白銀の髪の男に、会えば少しでも、記憶が戻ると思っていた。 だが、崩れ落ちる、工場にこれ以上留まることは、出来ず悔やみながらその場を離れるのだった。 その頃、ソフィア、バリス達一同は、先に脱出をして、工場の外で、ルシエルの脱出を見守っていた。 バリス「おいおい、大丈夫かよ?あいつ…。」 リンクス「ヤバイじゃないですかね~…。」 (一同)………。 「大丈夫。必ず帰ってくる。」 ソフィアは、信じていた。 バリス「そう…だな。…あいつしぶとそうだからな。」 そして、ルシエルは、炎に包まれる工場内部を出口に向かって、走っていた。 立ち込める煙り、を払いながら。 その時、一際大きい爆発が起きて、建物が、一気に崩れ落ちる。 配管内に残っていた、プロミネンス粒子に、引火したようだった。 「ドンッドガァン!!!!」………。 爆発の後、辺り一面、埃と煙りで、少し先までも、見えなくなっていた。 ………。 バリス「本気で、やべーぞ、こりゃ…。」 ソフィア「…ルシエルー!!!!」 ソフィアは、大きな声でルシエルの名前を呼ぶのだった。 「ギリギリ間に合ったようだな…。」 ソフィア「!?…ルシエル。」 ルシエルは、間一髪、脱出を成功させていた。 ソフィアは、ルシエルに駆け寄り抱き着いた。 ソフィア「よかった…。本当によかった。」
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