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………。
意識を無くしてから、
しばらく眠り続けていた…。
そして気が付き薄く目を見開く…。
?「…。ウッ…。」
「こ、ここは…?」
助けてくれた女が駆け寄る。
女「気が付いたみたいねっ。」
?「あ、…あぁ…。」
「ここは…?」
女「あ、ここは、'東京ミッドシンフォニーB地区スラム街ティエルリーフ'の隠れ宿"サンバースト"、唯一政府の手が及ばない所よ、だから安心して。」
ベッドから、起き上がろうとする。
女「あ、怪我しているんだから、まだ寝てないと。」
?「…。悪かったな…どれくらい寝てたんだ…。」
女「そうね~一週間くらい?かな…。」
?「そうか…。」
女「でも、驚いたわ、普通あの怪我じゃまず助からないわよ…。」
?「……。」
女「…。あなたの瞳…、綺麗な瞳…。」
蒼く透った瞳…。
女「どこ…生まれなの?」
?「…。どこ…生まれ?………。」
頭を抱え込む…。
?「クッ……。」
女「だ、大丈夫?」
?「あぁ…いつものことだ…。それに実は、昔のことは、あまり記憶がないんだ…。自分がどこで、生まれのかも、どうやって過ごしたのかも…。」
女「そう…なの?…。」
すると宿の老亭主がやって来た。
老亭主「ほほっ。目を覚ましたようじゃな。」
女「おじいちゃん。」
老亭主「なに、気が済むまでここに居たらエエヨ。」
?「……。すいません。」
老亭主「ほほっ。こうして見ると、おぬしらお似合いじゃの~。」
女「お、おじいちゃんっ!」
老亭主「若いの、おぬしが寝ている間、毎晩寝ずに、こやつが、看病したんじゃ、お礼を忘れるでないぞ…。」
?「…すまなかったな…。」
女「いえ…。」
顔を赤らめる女…。
老亭主「ほっほっほっ。ええの~。」
だが、老亭主は、疑問を抱いていた…。
老亭主(…それにしても、あの武装に、あの回復力、目を見張るほどの身体能力、どこかの傭兵のようじゃが、記憶までも、操作されているようじゃな…。」
(まぁ…今の所危険はなさそうじゃし、今は、様子見じゃな…。)
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