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ルシエル「まぁ…。一つだけなら方法はある。」
バリス「…何だ。」
ルシエル「それは、爆破する前に、内部に侵入し、粒子の流量コックをまず閉め全システムの電源をシャットダウンする。そうすれば、粒子の流出がストップして飛散もなくなる。」
ソフィア「それは…そうだけど侵入ってかなり危険なんじゃ…。」
ルシエル「…。侵入は、俺がやる。」
ソフィア「えっ!手伝ってくれるの?」
ルシエル「あぁ…助けてもらった貸しもあるからな。」
だけど、バリスは、ルシエルが作戦に参加することを快く思っていなかった。
バリス「俺は、反対だぜ!。どこの誰かも、わからない奴を作戦に参加させる訳には、いかない。失敗すれば全滅だっ!」
ルドルフ「まぁ、ええじゃないか、作戦を成功させるには、この者の力が必要じゃ。ここは、一つ手を取り合ってみようじゃないか。」
納得の行かない、バリスを横目に、ルドルフの仲介により話しは、まとまろうとしていた。
バリス「ふぅんっ!」
ルシエル「ただ…。侵入には、ロックシステムへの介入つまり、コンピュータハッキングが必要になる。」
ルドルフ「大丈夫じゃ。その者は、こちらの仲間におるから用意しよう。」
それから、一同は、作戦の各部を詰める話し合いを続けるのだった。
…………。
ルドルフ「それでは、そういうことなので、作戦は、2日後の夜。それまで、みな待機ということで。」
話し合いが終わり、一同解散するのだった。
(そして、その日の夜)
ルシエルと、ソフィアは、宿場サンバーストのテラスで、夜風にあたっていた。
テラスからは、巨大なマティーニの摩天楼が遠く夜空に怪しく光っていた。
ソフィア「ねぇ、なんで手伝ってくれる気になったの?」
ルシエル「…。」
ソフィア「まぁ、いいや…。」
ソフィア「作戦まで時間あるからゆっくり体、休めててね。」
そう言うと部屋に戻ろとする。
そして、ソフィアは、振り返る。
ソフィア「…ルシエル、ありがとねっ。」
そう言い残して、部屋に戻って行った。
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