浦島太朗の続き

1/2
前へ
/40ページ
次へ

浦島太朗の続き

浜辺で子ども達にいじめられているカメを助けた浦島太郎が、カメのお礼として竜宮城へ行き、お土産に玉手箱をもらい村に帰って来るが、村は浦島太郎が過ごしていた時代から700年も経っており、親や友人、家も何も残っていなかった。 途方に暮れた浦島太郎は玉手箱を開けてしまう…するとみるみるお爺さんになってしまうという、皆さんご存知の昔話。 お爺さんになってしまった浦島太郎。 カメを助けたばかりに、親や友人、家や若い体さえもなくしてしまった。 正しい事をしたのに…と、あのカメに対して、無性に腹が立ってきました。 とは言え、老いぼれた体では何も出来ません。 とぼとぼと村を歩いていると、ある噂が浦島太郎に聞こえて来ました。 山奥のさらに奥に「若返りの泉」があると…。 浦島太郎は思いました。 若い体さえあれば、カメに仕返しが出来るかも知れない! そう思った浦島太郎は、噂の泉を求めて、老いぼれた体に鞭打って山奥へと入っていきました。 そして、命からがらその泉にたどり着いたのです。 次へ
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加