黒猫の呪い

1/1
前へ
/40ページ
次へ

黒猫の呪い

ドライブ中にかなりのスピードを出して飛ばしていると、何か黒いものが道を横切った。 それは子供の黒猫で、気づいたときには撥ねていた。 猛スピードでぶつかったので、おそらく即死と思わ、後ろを見ると無残な猫の姿があった。 嫌なものを見てしまったと気分を害したが、突然飛び出してきた猫が悪いと開きなおって運転を続けた。 しばらくして、ふとミラーを見ると遠くの方に子猫を口に咥えた大きな黒猫の姿が見えた。半分パニックなり思わずアクセルを踏む。 逃げ切ったか・・・・もう一度ミラーを見るとまだ黒猫の姿が見える。多分さっきほど轢き殺してしまった子猫の親であろう。子供を殺された恨みを晴らそうとしているのだと分かった。 不運にも信号に引っかかり、自分の車の方に黒猫が迫ってくる。もうだめだ!諦めかけたとき、運転手は気づく。 子猫を咥えた大きな黒猫は某運送会社のトラックだったのだ。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加