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黒猫の呪い
ドライブ中にかなりのスピードを出して飛ばしていると、何か黒いものが道を横切った。
それは子供の黒猫で、気づいたときには撥ねていた。
猛スピードでぶつかったので、おそらく即死と思わ、後ろを見ると無残な猫の姿があった。
嫌なものを見てしまったと気分を害したが、突然飛び出してきた猫が悪いと開きなおって運転を続けた。
しばらくして、ふとミラーを見ると遠くの方に子猫を口に咥えた大きな黒猫の姿が見えた。半分パニックなり思わずアクセルを踏む。
逃げ切ったか・・・・もう一度ミラーを見るとまだ黒猫の姿が見える。多分さっきほど轢き殺してしまった子猫の親であろう。子供を殺された恨みを晴らそうとしているのだと分かった。
不運にも信号に引っかかり、自分の車の方に黒猫が迫ってくる。もうだめだ!諦めかけたとき、運転手は気づく。
子猫を咥えた大きな黒猫は某運送会社のトラックだったのだ。
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