鈍感青眼鏡と熱血赤馬鹿

9/12
前へ
/23ページ
次へ
「何だ、グリーンか」 「何だってひどいなぁ」 クスクス笑うグリーンのジャケットを着た彼は、ジャケット通りグリーンである。 彼はいつもにこにこしているのだが、何処か影があるように感じられる。 怒らせれば命はない。 …ような気がする。 そんな奴だ。 「珍しいね、君が落ち込んでいるなんて」 「別に落ち込んでなどないが」 「ブルー、知ってるかい?そういうの強がりって言うんだよ」 「なっ…!俺は強がってなどない!」 「あははは!君はやっぱり面白いなぁ」 「からかうな!グリーン!」 グリーンにこにこと笑顔を絶やさずに俺を見つめる。 そして俺の側に腰を降ろした。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加