鈍感青眼鏡と熱血赤馬鹿

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「おい、ブルー。新しい武器の開発はどうなんだよ」 赤いジャケットを着たこいつは、俺にだけいつも高圧的な口調で話しかけてくる。 「まだ完成はしていないが、設計図は完璧だ」 俺はずれた眼鏡を中指で直し、そいつの前で設計図を広げてやった。 無言で設計図を見つめるレッド。 言葉が出ないのは当たり前だ。 こんな武器はお前のその低脳では考えつきもしなかっただろう。 ははは、ざまあみろ。 暫くして、レッドが顔を上げた。 さぁ、ひれふしろ。 『ブルー様、凄いです! 僕のこの低脳ではこんなに素晴らしいものは思いつきもしませんでした!』 と言え!! だが、そいつの口から発せられた言葉は、俺の予想を遥かに裏切ったものだった。 「………ビームとかねぇのかよ」
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