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辺り一面に広がる荒野。
どこか見覚えがあるこの場所に、二人の拳士達は呼び出された。
「理央様、メレ様。」
!?
彼らの後ろから、
突然声が聞こえた。
さっきは確実に無かった気配。
一瞬にして現れたそれに対し、二人は瞬時に臨戦体制をとり、素早く振り返った。
…
そこには、片膝を立ててひざまずく一人の男。
年は彼らより若く
17、8といったところ。
紺色の戦闘服に身を包み、肩からは三枚ほどの羽根が伸びている。
殺気や戦う意志は感じられず、顔も地面に向けられている。
「貴様、誰だ。」
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