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「お風呂ありがとうございました」
「ん」
まりさんが用意してくれたパジャマを着て部屋に戻るとまりさんはベッドに背中を預け漫画を読んでいた。
その隣に座り、まりさんの左肩に頭を乗せる。
「風呂上がりやけ、せぐうぇいから石鹸の匂いがするわ」
「……まりさんからはまりさんの匂いがしますよ」
「え、臭い!?」
私の言葉に慌てて自分の腕の匂いを嗅ぐまりさんがなんだか可笑しかった。
「ちがいますよー。とっても、いい匂い。私の大好きな香りです」
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