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―――――――……
「あのね和也」
いつも通りの帰り道、
彼女が突然切り出した。
それに、今日は学校
でも元気が無かった優里。
「ん?」
「あたし昔から
ファッションデザイナーに
なりたいって言ってたでしょ」
「え?
言ってたけど…」
"なんでいきなり?"
和也はそう聞こうと
したが、優里が今にも
泣きそうな顔を向けたから
聞けなかった。
「…あたし、
フランスに行くことに
決めたんだよね。」
「―…え?」
.
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