序章

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俺は賢い人間だ。 勉強ができるとかの【賢い】じゃない。 だからと言って頭は悪くなくいたって普通。 いつもテストは七割程度。 容姿も普通。 身長172センチで体重60キロ 髪は生まれつき割りと茶色に近い色。 顔は自分で言うのもどうかと思うが、悪くはない。 ただイケメンではない。 いたって普通。 とにかくすべてが普通。 何が賢いのかって言うと、生き方。 つまり賢く生きてきた。 親が期待するレベルの学校に行き人と上手くつきあい、いい人として生きてきた。 でもこれは大体の人間ができること。 ただ皆は知るべきだ。 人生勝ち組は生まれたときから決まってるってことを。 金持ちの家に生まれた。 素晴らしい容姿を持って生まれた。 素晴らしい頭を持って生まれた。 決まってることなのに凡人は夢をみて努力する。 こんなに間抜けなことはない。 俺は分かってる。 自分が凡人で努力しても限界があってその先には進めないってことを。 だから下手に大きな夢を見るつもりはない。 やってる野球も高校まで。 今年は1年ながら投手として甲子園のマウンドにあがった。 だけどプロになれるなんて思ってない。  
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