江戸

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「そうか……そなたも親を…。 美雨どのと出会ったのは、ますます何かの縁かもしれんな。 して…歌手……とは?」 「あ、歌手ってゆうのは…歌を歌う仕事です。 CDを出して、みんなに買ってもらったり。」 「しぃー……よく分からぬが、先の世には不思議な職があるのだな。」 「そういえば美雨様、昨晩御池でお見せいただいた、まい…く?なるものはお歌に使うと申されてましたよね?」 それまで黙って聞いていた早紀は、美雨の"歌を歌う"という言葉にマイクのことを思い出した。 「マイク?? ………あっ!!」 早紀に聞かれ、マイクの存在をすっかり忘れていた美雨もすぐに思い出したようだ。
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