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「じゃっ、じゃあお願いします。」
そんな早紀に多少面食らいながらも、美雨は素直に従った。
(ここで頑張るって決めたんだから、ちゃんとこの時代の人に合わせなくちゃね!!)
早紀に促され 鏡台の前に座ると、早紀は早速美雨の髪をいじりだした。
「それにしても…美雨様のおぐしは美しゅうございますね……。お色もですが、本当に艶やかで惚れ惚れいたします。」
美雨の髪を丁寧に梳かしながらシミジミと早紀が言う。
「ありがとうございます!!でも早紀さんの髪だって凄く綺麗ですよ?」
鏡ごしに映る早紀の髪は本当に綺麗にまとめあげられていた。
「そうでございますか?
私共は客商売でございますから。
兄も私も身なりには気を配っております。」
美雨に褒め返された早紀は嬉しそうに微笑む。
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