髪結

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そして数分後。 早紀の手によって美雨はすっかり江戸時代の娘、といった姿になっていた。 髪の色が栗色な以外は早紀と同じ髪型だ。 綺麗にまとめあげられた髪には、美しい簪が刺されている。 「すっごぉい…」 美雨は思わず鏡の中の自分に見入った。 「よくお似合いでございます美雨様!! 兄上が見たらますます……」 「…ますます?」 「い、いえ、こちらの話でございます//」 慌てふためく早紀を不思議に思いながらも、美雨は再び鏡に目を戻した。 (なんだか私じゃないみたい…。後で写メ撮っとこっと♪) そんなことを考えながら。
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