髪結

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「ばいばい」と手を振る栄太に手を振り返し、美雨と早紀も再び歩きだす。 「お梅さんのお店とは、両親が葵屋をやっていた頃からのお付き合いなんです。 お梅さんは本当にお孫さんを可愛がっておられて、よくあぁして一緒にお出かけなさってるんですよ。」 「そうなんですかぁ。可愛かったですもんね、栄太君。」 (おばあちゃんたちも、昔から私のこと可愛がってくれてたっけ。 早く戻って会いたいなぁ…) 梅の姿に自分の祖父母のことを思い出し、美雨は少し寂しくなった。  
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