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しばらく歩くと、様々な店が立ち並ぶ 賑やかな場所にでた。
行き交う沢山の人々は皆もちろん着物。
中には腰に刀を携えた者もいる。
美雨は祖父がよく見ていた水戸黄門を思い出していた。
「すっごぉい…これテレビじゃないんだもんなぁ。」
そう呟き 興味津々に周りを見回す。
だが、そんな美雨もまた 周りから注目を浴びていた。
"誰だいあの娘。別嬪だねぇ"
"変わった髪の色をしてるなぁ"
"隣にいるのは葵屋の…するってぇと、旅籠の客かぁ?"
そんなひそひそ声があちこちから聞こえてくるが、町を見るのに夢中な美雨は まるで気付いていない。
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