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「うわぁー、ここが吉原かぁ……」
美雨と早紀は朱色の門の前に立っていた。
早紀に色々と説明をしてもらいながら小一時間は歩いただろうか。
さすがに疲れを感じつつも、美雨は感激していた。
時代劇などでたまに出てくる江戸最大の歓楽街"吉原"……自分はその本物を目の当たりにしているのだ。
「美雨も吉原は知っているのですね。
未来でも吉原は続いているのですか?」
「まさか!!有名だから知ってるだけです。
強いてゆうなら歌舞伎町ってゆう歓楽街がありますけど……。」
「やはりいつの時代も色街はあるのですね……。
早紀はこのような場所は嫌いです。
華やかな建物や門は一見の価値ありですが……兄上には訪れて欲しくありません。」
門の中を歩く男達を如何わしげに見ながら早紀がいう。
「あー……まぁ、風俗みたいなもんですもんね。
早紀さんは恭太郎さんのこと大好きなんですね。」
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