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「早紀さん、吉原の中を案内して下さいよ!!私、中も見て見たいです!!」
そのまま黙りこくってしまった早紀に、美雨は何か悪いことを言ってしまった気がして 咄嗟に話題を振った。
そして雰囲気を変えようと、はしゃいだ感じを装い門へと向かう。
「っ!!!駄目でございます、美雨!!!!!!!」
物思いにふけっていた早紀であったが、数秒遅れて叫ぶように美雨を制止した。
「へっ……」
あまりの声の大きさに美雨は硬直してしまった。
片足が門の向こう側に入るギリギリである。
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