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美雨と早紀は葵屋へと戻りつつ、茶店などに寄り 軽めの昼食を摂った。
どうやらこの時代ではしっかりと昼食を摂る習慣がないらしい。
相変わらず行く先々で美雨は注目されていたが、最初ほど気にならなくなっていた。
現代でも何かと目立っていたせいもあるのかもしれない。
「あ、美雨、ここが朝お会いしたお梅さんのお店ですよ。」
一軒の店の前で早紀が立ち止まる。
その言葉に美雨が覗いてみると、確かに店先には海苔や干物などの乾物が並べられていた。
「へー。いかにも老舗って感じですね!!」
美雨の言葉の通り、梅の店は長い歴史を感じさせるなかなかに立派な物だった。
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