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「さっきまでうざいくらい話しかけてきたくせに、いじけてんじゃねぇ!!」
自分でも何でかわからないくらいイライラしている。
ま、そりゃそうだよな。
昼寝から起きたら、いきなり変な場所にいて、ふざけたオッサンと二人っきりなんだし…。
ん?オッサンが動きだした。
「グスン………そういえば、ここがどこだったかだよね」
グスンって…
あえて何も言わないけど…。
「ここは神界、君たちの言う三途の川を渡る前の空間だよ」
しんかい?深海?
三途の川を渡る?って
「俺はまだ死んでないぞ」
「いや、君は死んだよ」
俺が死んだ!?
って、なんで俺こんなオッサンのこと信じてるんだ?
でもなんでだろう、よくわかんないけど、オッサンのことを信じてしまうんだよな。
「それは私が神だからだよ。人は誰でも無意識下に神を信仰している」
神………かぁ、
最初は信じて無かったけど、なぜか今は信じてる。
てか、心読まれてたのかさっきから。
「そうだよ」
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