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オッサンが神なのは信じる、というより勝手に信じさせられてる気がする。
ここが三途の川の前の空間だってことも本当なんだろう。
でも
「俺が死んだってのは信じない」
というより認めたくない。
「わかるよ。
いきなり死んだって言われて信じられる方がおかしいからね。
といっても神(私)が話すと無条件で信じちゃう人がほとんどだけどね」
確かに信じてしまう、と俺もそう思った。
だが、俺には納得のいかないことがある。
「俺の死因は何なんだ?
俺は家で昼寝をしてたはずだ」
二階で寝てたからトラックが突っ込んでくるなんてベタ?な事故があったとしても大丈夫だ…と思う。
「し、死因は、…………老衰だよ」
神のオッサンは急に焦ったように冷や汗をだらだらと流しながら答えた。
「は?………はあぁぁぁぁァァァァ!!!!!?????」
俺の叫びに神のオッサン、…もうオッサンでいいか、はさらに汗を流し、説教されている子供のように縮こまった。
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