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-華乃視点ー 勢い余って寮から飛び出してきてしまったが別に行く場所などない しかしあいつが煩そうだから寮には戻りたくない ・・困りました それにしてもあの転校生 名前は千里・・だったか? 思ったよりはマシな性格なようだが・・面倒臭い まず容姿からして面倒臭い あのモサッとした鬘!おもいっきり浮いてるし それに瓶底眼鏡!ウケ狙いか? もっと普通の変装はなかったのでしょうか そんな事をブツブツ呟きながら宛てもなく寮の廊下を歩いていた華乃 あんまり夢中で考えていたものだから前から来る人影に気付かなかった 「クソッ・・あ゙ーうっぜぇ」 「だよなーったく何様だよあんのクソ会長!ちょーっとふざけただけなのによー」 柄の悪い二人組は話に夢中 華乃は考え事に夢中 そんな二組は通り過ぎざまに ーーーーードスッ 案の定ぶつかってしまった 「あ゙~?テメェ何ぶつかっちゃってくれてんの?」 いかにも不良です!というような男が声をあげ、ようやく華乃も今の状況に気付く 「はい?ぶつかりましたか?それは失礼、では」 しかしさほど気にしていない様子でさっさとその場を去ろうとする 勿論彼等が黙っているはずがなく 「おい待てやぁ!俺今お前にぶつかられたせいでめっちゃ機嫌悪いんですけど~?お前サンドバックにでも・・・マジかよ」 しかし華乃の顔を見た途端不良達の顔が怒りの表情からニヤニヤした気味の悪いものに変わった
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