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「ラッキ~~!誰かと思えば華乃サマじゃん!相変わらずいい顔してんなーおい」
先程までの態度はガラリと変わり機嫌よく不良は言う
「桜月ならサンドバックはよしてやるよ そのかわり・・ちょっと相手しろよ」
もう一人の不良はそう言うと華乃の腕を掴んだ
痛い痛い!なんですかこの馬鹿力は!!
「俺は少しあたってしまっただけですし謝りもしました 何故掴まれなくてはならないんです?・・・離して下さい、今なら2倍返しで我慢しますから」
そう言うと華乃は勢いよく不良の手を振りほどいた
「っ!離して下さいとか言っといて自分で振りほどくのかよ!?しかも2倍返し?俺達理不尽じゃね!?」
腕を掴んでいた不良は驚いたように言うがもう一人の方は冷静だった
「とりあえずお前は落ち着け
・・・悪いな桜月、確かにお前に恨みはないがクソ会長のせいで俺達イライラしてんだよ 確かお前生徒会長の親衛隊だろ?好きな人の為だと思って相手しろよ」
威圧感のある声で言われ普通の人なら震えるところだが・・・華乃は違った
「バ会長の為・・?それなら絶対嫌です!そのイライラは是非バ会長で晴らして下さい、止めませんので」
華乃の返事が意外だったのか今度は冷静だったもう一人の方も目を見開いて驚いている
がそれもほんの一瞬で、すぐに我に返った不良は再び口を開く
「・・まぁ嫌いなら嫌いでいいけどな お前顔いいしどっちにしろ相手にはなってもらうぜ」
そう言うと不良は華乃の腕を掴み、そのまま鎖骨に噛み付いた
ぞわぁ
き・・気持ち悪っ!
華乃の顔がみるみる青ざめていく
何で俺は噛み付かれてるんです!?
華乃の頭は混乱しまくっていた
しかし目の前の不良が突然消えた
え・・・?
何が起こったのか分からず少々戸惑う華乃
仕方なく辺りを見渡すと
すぐ近くには噂の生徒会長である京がどこか焦ったように立っていた
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