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あぁそうか! 会長の真意に気付いた俺は憐れみの目で彼を見る 「ん?何だその目は」 どうやら視線に気付いたらしい 「意外と器が小さいんですね」 声のトーンを下げて言った 華乃なりの配慮だ 「・・・は?」 意味が分からないというような態度の会長 隠しても無駄です 「隠さなくてもいいですよ 俺に恩を売ったつもりなのでしょう 別に構いませんが一言言わせていただくならば器の小さい男はモテませんよ」 そう言い放つ華乃に対し今度は会長の方が憐れみの視線を向けてきた ・・・・何だ? 「お前、腹黒・・計算高い性格してんな 恩を売ってやろうとか普通考えねぇよ」 言い直したみたいだが今絶対腹黒いって言おうとしたな あれ、ていうことは本当に親切心からの行動だったのか? いやいやそんな人間いるものか! 疑いの目で会長を見つめる 「疑ってるだろ?失礼な奴だな」 呆れ顔の会長 何かムカつきますね 何か嫌味の一つでも言ってやろうと思ったが止めておいた いつの間にか会長がニヤニヤ顔でこちらを見ていることに気付いた為だ ・・・今度は何です? 「お前、演技はやめたのか?」 は?演技?何言って・・・しまった!! 「きゃは☆じ、実は今~口調変えて会長を驚かせちゃえ!っていう作戦を実行中だったんだけど飽きたしそろそろや~めたっあはっ」 うん、我ながらな残念な言い訳だとは思う でも会長なら騙されるかもしれない 「騙されねぇよ」 あれ?今声に出てた?やばっ 「実は食堂前で会った時から何となく気付いてはいたんだ まぁまさかここまでとは思ってなかったがな」 説明しだす会長 ここまでって何が? にしても・・     あぁ、やってしまった
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