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「で?電話の用件は?用がないなら切りますが『待った』チッ・・・何です?」
電話を切ろうとしたが叶わず若干いらついてきた華乃
しかし、そのイライラもすぐに収まることとなる
『その・・・泊まる所がなくて困ってんだろ?仕方ねぇから今夜は風紀室で休んでもいいぜ? てかそうしろ!風紀の奴らが華乃に来てほしいんだってよ!!俺はそんな事思ってねぇけど!!自惚れんじゃねぇよ!!!』
風紀室か・・・
内装が綺麗な風紀室ならゆっくり休めそうだ
風紀のメンバーも居るなら騒がしいには変わりないが寮で転校生と過ごすよりはいいだろう
「俺がいつ自惚れたのか皆目検討もつきませんね しかしまぁ悪くない話ですので今から向かいます 騒がしかったらすぐ出ていきますがね」
『素直じゃねぇなー! 風紀室泊めてやるってんだからもっと嬉しそうにしろよ!! まぁ俺はお前が嬉しそうにしてても不快なだけだがな!!!こっちまで嬉しくなんてなんねぇよバーボスッボスッ痛てぇよ!こらてめぇ等いい加減にしやがれっ!!!』
素直じゃないのはどっちだか
「・・・では」
そう言って電話を切ると華乃は風紀室に向かい歩きだした
どこで過ごそうか考えながら歩いていた時よりも目的地が決まった華乃の足取りは軽かった
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