8人が本棚に入れています
本棚に追加
地上に出た兄妹は、あたりを見回す。
まだ火薬の臭いと核爆弾ISI9999独特の臭いが残っている。
青希は体制を立て直し、向かいにあるビルへとむかった。
妹の弱々しい息が青希の首にかかる。
青希は妹の体調が不安になり、少し小走りでビルにむかった。
ビルの中には人気がなかった。
だがよくみるとソファーに一人の少年が寝ていた。
起こさないように、妹を向かいのソファーに寝かす。紅音の顔色が、僅かだがよくなる。
青希はほっ、として紅音を寝かせたのと同じソファーに座った。
最初のコメントを投稿しよう!